実は、息子と私がPTSDになった時、必死に息子を愛してくれる場所を探し、北九州市の土井高徳先生にお電話して、息子と私を入所させていただけませんかとご相談したこともあります。
小学三年生の息子が、親と離れて暮らすなんて可哀相すぎると…絶対離れない形で支援を受けたい!の思いしかありませんでしたから。
都道府県を越えてのその相談は難しく叶わなかったのですが、
息子は、北海道で二つしか無い手厚い施設… 心理治療施設の1つに何とか入所でき、私たち夫婦は、ありがたいことに、安心しながら 家族療法や息子の発達に合った生活、治療をしていただいています。
日本の教育が全てとは言いませんが、良いか悪い、白黒精神、0・100精神で、真ん中の考え(中道のような)がない…という風に育てられた方が多いと思うんですね。
それは、褒めて伸ばすのではなく、叱って教育してきたことから起きた心の傷を抱えて、自分は100%じゃなければ、褒められない、生きる意味がない、と話がしたくても通じない親や大人たちに苦しんで、自殺まで行ってしまう子や、大人までもいる。
いじめもそうですが、それって、「自己肯定感が低いから」に尽きると思うんです。
ありのままの自分で存在することに罪悪感を覚えている、私もですが、自分に自信がないんですね。
本当は、「自分には無理だと思っていても、できることを真剣に一緒に考えてくれる大人の存在」、失敗して罪悪感をもってしまうのではなく、失敗は成功のもとだよと言ってくれる大人の存在…素直に「困った時に言える人」が必要不可欠なんだと思います。
「困った時に言える人の存在」が、まさに自己肯定感を上げていく力になると思います。
孤独は生きる意味を失わせ、人を死に追いやることもある。
人は孤独じゃ生きられないんです。赤ちゃんでさえ、話しかけず、(昔のローマの残酷な実験結果です)笑いかけず、コミュニケーションなしでミルク(栄養)を与えても一ヶ月経たずに亡くなってしまうとのことです。人間は、温もり、言葉かけ、愛情あってこそ生きられるのだと思います。
みんな(下記に記載させていただきました前川さんのおっしゃる、団体競技の強い日本の良い特性を生かしてね)で、自分も含め、みんなで助け合っていく社会にしたいと強く思います。
最近知り合った京都在住で児童養護施設に通っている方々がいらっしゃいます。前川順さんとおっしゃいます。中小企業経営者の方々と力を合わせ、児童養護施設の子どもと小さい頃から関わり、早いうちから(一番早いと小学生の頃からだそうです)就職体験をさせて、未来の自立を助けて下さっています。将来息子を含め、他のたくさんの子どもたちもやがて大人になり、社会に出ます。その時、親の世間体や親の夢を子どもに託す…のではなく、一人の人格として認めて、『この子にできる仕事』をさせる…というのは、深い愛情あっての方法・育て方だと思います。前川さんのYouTubeをご紹介致します。
社会全体のみんなの協力あって、はじめて人は社会に出て歩め、そして生きる道を見つけていけるのだと思います。自分の子どもだけが子どもじゃない。どの子も自分の子どもと同じ様に大切にできたらみんなが安心できる社会になるのではないでしょうか。
働くことで、アテにされたり、「役に立てた」と思えた時の喜びは、生きる喜びそのものです。 それあってこそ、人は生きる意味を見出せるのではないでしょうか。 そのお手伝いを少しでもしていきたいです。前川さんの動画をもう一つ紹介致します。
私も最近では、息子の思春期に驚き、どう対応すると息子にとって心地良いのか模索しながらですが、何とか電話交流、家族交流と続けています。来月の上旬には、息子が職員さんと、車移動5時間先の心理治療施設から我々の管轄である児童相談所に成長と今後の課題の様子を見るため、1週間ほど滞在します。その時も家族交流があるのですが、不安に思う気持ちと、やはり我が息子に会える喜びが心の中に満ちています。
息子もいつかは社会にでます。うまく治療を終えたらですが、息子には息子に一番合った仕事をしてほしいと願っています。
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